よしぶえ No.57 2008 AUTUMN
淀川・公園を愛するみなさん 公園めぐり こちら管理所 これからのイベント ニュースレポート おしらせ
淀川・公園を愛するみなさん
8月17日、淀川河川公園十三野草地区で恒例の「淀川の自然を楽しむ会」が実施されました。86回目の今回は、十三干潟でシジミ採りなどを体験するプログラムで、参加者は110名。会場を訪ね、講師を務めるシニア自然大学のみなさんにお話をうかがいました。
都会の中にある貴重な自然
ゆったりと流れる淀川、対岸には大阪随一の高層ビル群。十三野草地区を訪れると、大都会と自然という意外な組み合わせのパノラマが広がっていて、驚かされます。
「まずは、このスケールの大きな淀川の眺めを楽しんで欲しい」と言うのは、講師で水生生物科幹事の浜嶋尚義さんです。伸びやかな水辺にはヨシ原があり、水が引くと忽然と干潟も現れる。そして、みるみるうちに水が満ちてくる。浜嶋さんは、そんな自然が都心に残されていることを一般の人はほとんど知らない、こうしたイベントを通して多くの人に知ってもらえれば、と話します。
十三干潟に子どもの歓声が響く
干潟は十三野草地区に隣接しているので容易に来られます。「大きいシジミが採れた」「泥が気持ちいい」。干潟のあちこちで参加者の歓声が上がりました。ここで採れるのは主にヤマトシジミで、泥を吐かすと食べられます。参加者からは、「収穫があるのは楽しい」「干潮の時間が分からないので来たことがなかったが、イベントのおかげでシジミが採れた」の声も。講師の川野晴雄さんは、シジミ採りに熱中する子どもは生き生きとした表情をしています、そんな子どもたちの喜ぶ声が聞けて嬉しいです、と目を細めていました。
生き物の楽園を愛して
「淀川は干潟があるから面白いですね。この辺りは川の水と海水がぶつかる汽水域で、流れは緩やか。泥にミネラルなどの栄養がたっぷりたまり、空気も混ざっていて、生き物にはすみやすい、大切な場所です」と浜嶋さん。砂や泥を踏みしめる感触から、自然が息づいていることを感じるといいます。
その話の通り、シジミを探す人のそばをカニが歩き、講師が打った投網を探るとマハゼやキビレのほか、小さなウナギやボラも見つかりました。「ボラの目は水中眼鏡のようになっているよ」、という講師の説明に、子どもたちの目が輝きました。
イベントのしめくくりは、見つけた生き物の解説です。講師の熱心な話ぶりに、自然を愛する気持ちが伝わってきます。「ヨシ原でのカニ釣りなど、淀川の水辺では色んな遊びができます」、と話す川野さんの笑顔も印象的でした。
淀川河川公園は都心に位置する身近な公園でありながら、多様な自然と出合うことができます。自然とふれあい、自然を学ぶ場として、さらに活用されることが望まれます。
公園めぐり
淀川の水辺は都市に残された大切な自然の宝庫。また沿川は数知れない歴史や文化の魅力に溢れています。散歩にサイクリングに、淀川河川公園の各公園地区へぜひ遊びにお越し下さい。
③長柄地区・長柄河畔地区・毛馬地区
新淀川開削の地。淀川大堰下流側にはたくさんの花壇。上流側はテニス2面、サッカーラグビー兼陸上トラック、野球2面が広がる。河畔地区の桜の並木と旧毛馬水門、閘門などの史跡が見もの。
詳しくはバックナンバーで→よしぶえNO.47
⑦外島地区・守口地区
地下鉄谷町線駅から7分。テニス6面、幅跳び砂場がある陸上トラックは地元利用が多い。近くの守口サービスセンターは通年利用のスケートリンクを併設。
詳しくはバックナンバーで→よしぶえNO.55
⑧八雲野草地区・八雲地区・庭窪河畔地区
庭窪わんどのそばの緑の公園。野球1面、テニス3面。近くの庭窪レストセンターで休憩できる。淀川敷改修工事で見つかった八雲遺跡発掘の地。
詳しくはバックナンバーで→よしぶえNO.46
⑨ 一津屋河畔地区・一津屋野草地区・鳥飼西地区・鳥飼野草地区
神崎川分岐点から鳥飼大橋を挟んだ緑の帯。運動施設がないのでゆったり派に最適。ヘリポートがあり、防災訓練も行われる。
詳しくはバックナンバーで→よしぶえNO.52
⑫鳥飼下地区・鳥飼上地区
鳥飼仁和寺大橋の上下流。3つの駐車場に、野球3面、テニス10面、サッカー、サッカーラグビー兼陸上トラック、フットサルなど施設充満。鳥飼サービスセンターで休憩便利。
詳しくはバックナンバーで→よしぶえNO.44
⑬太間地区・木屋元地区
野球3面、テニス3面、陸上トラック、ストリートバスケ2面、サッカーラグビーと、充実の施設に加え、芝生も広さ十分。淀川新橋たもとにサービスセンターあり。
詳しくはバックナンバーで→よしぶえNO.37
⑮出口地区・ 出口野草地区・出口河畔地区・伊加賀野草地区・三矢地区
神崎川分岐点から鳥飼大橋を挟んだ緑の帯。運動施設がないのでゆったり派に最適。ヘリポートがあり、防災訓練も行われる。
詳しくはバックナンバーで→よしぶえNO.45
⑯枚方地区
京阪2駅から徒歩数分の、淀川で最も整備された公園。野球の「淀川スタジアム」以外は、芝生に点在するせせらぎや噴水、大小の木立が憩いの空間を作る。
詳しくはバックナンバーで→よしぶえNO.56
⑱島本地区
県境を間近に天王山と男山を仰ぐ歴史深い土地柄。国道から少し入っただけで落ち着いた雰囲気。目の前の桂川、淀川合流点が広々している。野球2面、テニス3面、サッカーラグビー、ゲートボール。
詳しくはバックナンバーで→よしぶえNO.39
こちら管理所
ご覧の地区で各種11月上旬ごろまでお楽しみいただけます。ぜひお越しください。
これからのイベント
秋の緑化際(植木市)
10月18日(土)・19日(日)
恒例の「植木市」を守口地区・守口スポーツプラザ前庭で開催します。両日共に淀川河川公園担当者による植木講習会や、寄せ植え講習会(材料費等有料)等々を予定しています。
バッタと遊ぼう! 第87回淀川の自然を楽しむ会
10月19日(日)
今回は「バッタと遊ぼう」をテーマに、八雲野草地区(守口市)でバッタを採集・観察し、「バッタ飛ばし」を競います。他にも虫クイズや工作教室といったコーナーも予定しています。
第14回淀川河川公園リレーマラソン大会
11月23日(日)
4~10人のグループで参加し、リレー形式でフルマラソンを走ります。走る順番や周回数は自由です。太間地区(寝屋川市)で10時30分スタート。
※参加申し込み締切11月10日・参加費大人2,100~2,500円/人、小人1,200円/人、定員200チーム(先着)
[問い合わせ/092-734-4180]
http://www.fieldbrain.com/
ニュースレポート
恒例の夏企画に110名が参加 淀川の生物を聞いて見て触った 第86回淀川の自然を楽しむ会
お盆休みの終わる8月17日日曜日、この夏も淀川に大勢お集まりいただきました。まずは柴島浄水場・水道記念館で淀川の水生生物をお勉強。淀川の水がみんなの水道水になっていること、希少なわんどやたまりがあること、119種もの淡水魚がいること。天然記念物のイタセンパラの不思議な生態についてなどなど、講師の横山達也先生にスライドを使ってわかりやすく解説いただきました。展示見学後は淀川水系の約100種の飼育展示も見学。みなさん興味津々で見入っていました。午後からは十三野草地区に移動して干潟体験。(以下は表紙参照)
「BMクラブ」が西日本を制覇 第30回河川環境管理財団杯争奪サンスポ野球大会
6月15日(日)、今年の決勝戦「BMクラブ」対「オール阪神」が鳥飼上地区で行われ、2対0でBMクラブが大会参加251チームの頂点に立ちました。
「BMクラブ」が全国制覇 第31回河川環境管理財団杯争奪サンスポ野球大会 ミズノカップ
7月13日(日)、アマチュアクラブチームの頂上対決「ミズノカップ(東西決戦)」が西部ドーム球場で開催されました。西日本の覇者「BMクラブ(大阪)」に対するのは東日本代表「東実健保組合(東京)」。試合は1対0でBMクラブが初優勝、全国350チームの王者として日本一の座を勝ち取りました。
おしらせ
「私のとっておきの一枚」募集中
淀川・淀川河川公園で撮った、風景や笑顔、楽しい一日…などの写真を、簡単なコメントを添えてお送りください。本誌でご紹介します。また採用分には粗品をお贈りします。
みなさんのおたよりを募集しています
よしぶえではみなさんの淀川や淀川河川公園に関するおたよりを募集しています。
例えば…
- 私のお気に入りの場所、楽しみ方
- がんばってます!私たちのグループ活動(サークル紹介)
- 今が旬、イチ押し情報(季節のニュースなど)
- すてきな体験、出来事
等々をお知らせください。
いただいた情報は本誌でご紹介していきます。よろしくお願いします。また採用分、あるいはおたよりの中から抽選で粗品をプレゼントします。
(個人情報については上記の目的以外には使用いたしません)